家電を製造する工場では製品の梱包作業も大事な仕事


動作チェック時に付着したほこりを除去する

工場の仕事は物を製造するだけではありません。作った物を梱包するのも大事な仕事です。梱包作業の流れですが、たとえばノートパソコンのような精密機器を作る工場の梱包であれば、まず表面などに付着しているほこりをきれいに拭き取ります。なぜ、製造したばかりの電子機器にほこりが付いているのかというと、組み立て後、動作ランプなどがきちんと点灯するか、問題なく起動するか、ボタンをクリックしたとき、ちゃんと反応するかといった動作テストを行うからです。

機器をビニールで包む

表面をきれいにした後は、電子機器をビニール袋に包み、クッション用に発泡スチロールなどをはめ込んでいきます。ビニールで包むのは簡単な作業のように思えるかもしれませんが、実は難しく、また重要な作業です。というのは電子機器の形に合わせてぴしっと包まないと客が開封したときにだらしなく見えてしまい、印象がとても悪くなってしまうからです。ビニールを止めるときのテープも折り目などができないようにまっすぐ貼ることが求められます。

マニュアルや保証書の入れ忘れに注意

製品をビニールで包み、緩衝材をはめ込んだらあらかじめ用意されているマニュアルや保証書などと一緒に商品箱に入れ、それをさらに段ボール箱に入れていきます。そして段ボール箱を閉じて倉庫に送ります。もし、マニュアルや保証書を入れ忘れてしまうと、客が開封するまでその事実は明らかになりません。当然、大きなクレームにつながる可能性が高いので注意が必要です。工場の作業は基本的に単調ですが、それゆえに大事な部分を抜かしてしまうなどうっかりミスが発生しやすくなります。

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